iPS細胞技術により再生した細胞を用いて

免疫細胞療法の実現化を目指します

京都大学iPS細胞研究所の金子准教授が開発した基盤技術に基づいており、これをさらに臨床応用へ発展させることを主目的としています。

社長挨拶

我が国の死亡原因のトップはがんであり、2016年のがん罹患数予測は101万200人(男性57万6千100人、女性43万4千100人)、死亡者数予測は37万4千人(男性22万300人、女性15万3千700人)と報告されています1)

がんはご本人の苦痛や家族の負担はもとより、社会の経済的及び活力の損失は大きく21世紀の国民的課題となっています。

2012年京都大学山中伸弥教授はiPS細胞の確立によりノーベル生理学・医学賞を受賞されました。これを受けて2015年には京都大学iPS研究所が、臨床用途にも広く利用できる、より安全なiPS細胞を作製しその配布を世界に先駆けて開始しました。

 

従来、がんの治療は手術、放射線、抗がん剤による3大治療がなされてきました。

しかし、近年この3大治療法では効果が期待できなかったがん患者で、免疫治療が著しい効果を示すことが示されました。即ちがん局所に浸潤しているキラーT細胞を体外で増殖してこれを患者に戻す方法や、チェックポイント阻害薬(がん細胞がT細胞の働きを阻害するのをブロックする薬剤)ががん治療を大きく変えるインパクトを示しております。

 

京都大学iPS細胞研究所金子新准教授は抗原特異的キラーT細胞を、iPS細胞を経由して無限に増幅させる技術を開発しました。これによりT細胞を用いた免疫療法(iPS再生T細胞療法)が格段に容易に行い得る道が開かれました。

 

サイアス株式会社はこの技術を用いて主にがんの治療を目指して設立されました。

このiPS再生T細胞療法は、患者個人のT細胞を用いる自家移植法と特定の患者あるいは健常人ドナーから作製したT細胞を多くの患者に用いる他家移植法に大別できます。サイアス株式会社ではT細胞のドナー(提供側)とレシピエント(受領側)の適合性等の問題がない自家移植を優先してスピーディーに開発を推進し1日も早く良い製品を医療現場に届けることを目指します。またこの開発過程で得られた成果を基に権利化、業務提携、導出、共同開発などを積極的に行いサイアスの企業価値を高めるとともに社会になくてはならない、再生医療のパイオニア企業を目指します。

今後ともご支援ご指導をよろしくお願いいたします。

2016年9月1日

代表取締役社長

伊藤正春