がん細胞軍団と闘うT細胞軍団
右側:がん細胞軍団と闘い続けたT細胞軍団は疲弊して攻撃力を失うが、湯船に浸かってリフレッシュ(iPS細胞に初期化し、再度T細胞に分化)することで、再び元気な兵士として攻撃力を回復する
左側:がん細胞軍団は盾(PD-L1等)を用いて身を守るが、たくさんの元気になったT細胞軍団はものともせず、攻撃を逃れようと逃げ惑うがん細胞(微少残存病変)を最後まで追いかけて殲滅する



your cancer, your cell, your cure
News
- 2023.02.14
- サイアス株式会社が三角株式交換により 米国サイアス・インクを親会社とする組織再編を実施
- 2022.12.28
- サイアス、約9.5 億円の AMED 委託事業に採択 iPS 細胞由来キラーT細胞療法の世界に先駆けた治験実施を目指す
- 2022.12.20
- 同種iPS細胞由来CAR-NK細胞の治験薬製造に係る 共同研究契約及びデータ・特許の独占的な実施権について
- 2022.12.13
- 当社ファウンダー・取締役 金子新 教授らの研究成果が英国科学誌Nature Biomedical Engineeringに掲載されました
- 2022.12.07
- サイアスの研究開発成果がNature Milestone: T cellsに掲載 “Leading the next wave of cancer immune-cell therapies via allogeneic iPS-Ts”
Mission
Your Cancer,
Your Cell, Your Cure
多くの人を救いたい。
それ以上に、大切な「その人」を救いたい
がん免疫療法の登場は、
がん患者に大きな福音になりました。
しかし、多くのがん腫や多くの患者への
奏効にはまだ時間がかかります。
サイアスは、もっと多くの
大切な「その人」たちのために、
患者ごとに個別化された
がん免疫細胞療法を開発します。
Vision
iPS細胞由来T細胞療法における
世界のリーディングカンパニーに
2020年現在のT細胞治療は患者自身のリンパ球を原料とすることから、
安定的な製造やT細胞疲弊による薬効の課題があります。
これを解決する為にiPS細胞からのT細胞再生技術が世界的に注目されています。
サイアスは京都大学発のiPS細胞由来T細胞製造のパイオニアとして
iPS細胞由来T細胞療法における世界のリーディングカンパニーになることを目指します。
同種細胞&自家細胞由来iPS-T®による
個別化医療を確立する
サイアスは固形がんに対する個別化された免疫細胞療法の実現をめざし、
急性期の患者には即応性に優れた同種細胞製品を、
進行が遅い患者には高い安全性と長期薬効を備えた自家細胞製品を開発します。
同種細胞と自家細胞のコンビネーションこそが、
真に個別化された再生T細胞療法の実現を可能にします。
Co-founder/Scientific Advisor
Yoshimoto Katsura
桂 義元 Ph.D.
科学顧問・ファウンダー

Yasumichi Hitoshi
等 泰道 M.D., Ph.D.
代表取締役CEO/CTO
2017よりサイアス参加。免疫学の知見および米国バイオテックにおける経験を基に米国より招聘され、2017年6月新体制発足と同時にサイアスに参画。探索研究から臨床試験に向けた体制の構築を急ぐ。熊本大学医学部免疫学研究施設生物学部門、東京大学医科学研究所助手、スタンフォード大学博士研究員を経て、Rigel Pharmaceuticals Inc.。2009よりVice President, Biology
ご挨拶
近年の医学の進歩によって、免疫細胞を再活性化する治療剤や標的を傷害する免疫細胞を補強する治療方法が、がんの治療において良好な成果を上げています。しかしながら、現在市場に出ている免疫治療剤のみでは、まだ多くのがん患者の皆様に対応することは難しいようです。そこで、サイアスでは、それぞれの患者さんのガンを取り除くのに最も適する安全な免疫細胞療法を開発しています。未だ有効な治療法のないがんに対しても治癒を誘導可能な新たな治療法です。この治療方法をできるだけ早く患者の皆様にお届けすることを我々の使命と考え、社員一丸となり研究開発に邁進しております。臨床応用を行う日も遠くありません。今後の我々の事業の推進に、皆さまのご支援、ご指導をよろしくお願い申し上げます。
2021年2月
代表取締役CEO/CTO
等 泰道

Ryosuke Gonotsubo
五ノ坪 良輔 MBA
代表取締役COO/CFO
総合商社の関連事業部/経営企画室を経て、投資・事業開発支援チーム室長として、国内外の事業投資、M&A、ベンチャー投資等を推進。ビジネススキーム構築、ビジネスプラン策定、投資契約交渉等、新規事業開発の総合的な支援を行い、自らも事業開発を推進。
2015年、京都大学イノベーションキャピタル。2017年よりサイアスへの投資を担当。2020年8月より当社代表就任。京都大学法学部。カーネギーメロン大学MBA。
ご挨拶
世界最初の大学発バイオテックは1976年に米国でベンチャーキャピタリストとサイエンティストによって創業されました。大学研究者の利益相反の議論の先駆けとなり、1980年のバイ・ドール法の成立へと繋がりました。サイアスはその40年後の日本で創業され、サイエンティストたちと元ベンチャーキャピタリストが世界を目指して奮闘しています。その過程では、黎明期の我が国の大学発ベンチャー創造に関わるすべての皆様の努力に後押しを受けていることを強く感じ、感謝の念に堪えません。
日本発のiPS細胞技術から次世代のがん免疫療法を開発して世界に打って出る。このチャレンジは、サイエンスにおいても、ビジネスにおいても、この上なくエキサイティングな仕事です。しかしそれ以上に、すべての人にとっての、大切な「その人」に、「この治療があってよかった」と思って頂ける製品を一日も早く届けたい、という念いでサイアス一同取り組んでいます。今後とも皆様からのご支援・ご指導をなにとぞよろしくお願い致します。
2021年2月
代表取締役COO/CFO
五ノ坪良輔

Shin Kaneko
金子 新 M.D., Ph.D.
取締役・科学顧問・ファウンダー
京都大学 iPS細胞研究所 教授。筑波大学医学医療系 トランスボーダー医学研究センターがん免疫治療研究分野 教授。iPS細胞からT細胞への分化研究に関する世界的権威。再生医療関連法規を含む規制関係にも深い知見を持つ。筑波大学院医学研究科博士課程、サンラファエレ科学研究所(ミラノ)客員研究員、東京大学医科学研究所幹細胞治療分野を経て、2012年より京都大学iPS細胞研究所。2020年より筑波大学医学医療系 トランスボーダー医学研究センター教授兼任
関連論文:
・A clinically applicable and scalable method to regenerate T-cells from iPSCs for off-the-shelf T-cell immunotherapy. Nat Commun. 2021 Jan 18;12(1):430. doi: 10.1038/s41467-020-20658-3. PMID: 33462228.
・Targeted Disruption of HLA Genes via CRISPR-Cas9 Generates iPSCs with Enhanced Immune Compatibility. Cell Stem Cell. 2019 Apr 4;24(4):566-578.
・Enhancing T Cell Receptor Stability in Rejuvenated iPSC-Derived T Cells Improves Their Use in Cancer Immunotherapy. Cell Stem Cell. 2018 Dec 6;23(6):850-858.e4.
・Generation of rejuvenated antigen-specific T cells by reprogramming to pluripotency and redifferentiation. Cell Stem Cell. 2013 Jan 3;12(1):114-26.
他多数

Hiroyuki Ueno
上野 博之 Ph.D.
取締役
大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻にて博士号を取得した後、武田薬品工業㈱、大日本住友製薬㈱、及び外資企業・日本オルガノン㈱にて生物系研究に従事し、多様なベンチマークを学ぶ。
プラットフォーム技術の開発に加え、癌・泌尿器領域にて創薬標的と臨床候補化合物の探索を行った。
京都大学イノベーションキャピタル 投資第二部長
2017よりサイアス参加。

Yoshimoto Katsura
桂 義元 Ph.D.
科学顧問・ファウンダー
京都大学名誉教授。京都大学理学部物理学科を卒業後に生物学に転じ、ヘルパー系T細胞の機能的多様性に関する研究、胸腺におけるT細胞分化の研究を行い、T前駆細胞の存在、造血における分化系列決定の過程を明らかにした。1991年にはKTCC(Kyoto T Cell Conference)を設立、T細胞研究の国内外の交流を推進。
現在は当社科学顧問として免疫、がんに関連するサポートを行っている。
略歴
1963:京都大学理学部物理学部理学科卒業
1977:京都大学結核胸部疾患研究所細菌血清部教授
1997:改組により京都大学再生医科学研究所再生免疫学分野教授
2002:京都大学定年退官、日本大学医学部客員教授、東京医科歯科大学客員教授
2013:アストリム株式会社 代表取締役
2016:当社会長就任
2017:当社科学顧問就任
Collaborators
京都大学
T細胞分化と非臨床・臨床試験に関する技術移転・指導・共同研究(金子研究室)
京都大学イノベーションキャピタル
株式会社リードインベスター/創業・事業戦略支援
国立がん研究センター
1st パイプラインに向けた検体の提供元 臨床試験・適応疾患の拡大に向けた協力
オンコセラピー・サイエンス株式会社
1st パイプラインに向けたペプチドワクチンのライセンス元
筑波大学
臨床試験・適応疾患の拡大に向けた協力
iPS細胞研究財団
臨床用細胞の製造委託(予定)・My iPSプロジェクト共同研究
次世代医療・iPS細胞治療研究センター(Ki-CONNECT)
臨床試験に向けたアドバイス・臨床試験の実施(予定)
富山大学
TCR技術に関する共同研究先
連携体制
サイアスは京都大学 iPS細胞研究所 金子新 教授らが発明したT細胞分化技術を導入して設立された京都大学iPS細胞研究所発ベンチャーです

