

疲弊したT細胞
黒: 親T細胞クローン (疲弊状態)
緑: 抗原X発現腫瘍細胞
(黒い細胞は緑の細胞を倒しきることができない)
iPS細胞から作製したT細胞(iPS-T®)
黒: iPSC由来CD8a+b+T細胞 (若返り)
緑: 抗原X発現腫瘍細胞
(黒い細胞は自ら増殖しながら緑の細胞を駆逐して
いく)
Molecular Therapy (2021), doi: https://doi.org/10.1016/ j.ymthe.2021.05.016.
赤: 抗原X特異的再生T細胞
緑: 抗原Xを発現していないがん細胞
(iPS-T®はパトロールするが抗原Xを発現して
いない細胞
を攻撃しない)
赤: 抗原X特異的再生T細胞
緑: 抗原Xを発現しているがん細胞
(iPS-T®はがん細胞を攻撃して細胞死を誘導)
Cell Stem Cell | (2018) 23:1–9 | https://doi.org/10.1016/j.stem.2018.10.005
CD8αβ
十分な抗原のシグナル
CD8αβはTCRとMHC-Iの結合を補助・補強し、
その結果、抗原特異性がしっかりと確保される。
CD8αα
不十分な抗原のシグナル
CD8ααはTCRとMHC-Iの結合を補助・補強せず、
場合によってはTCRのシグナルを阻害する。
Cell Stem Cell | (2018) 23:1–9 | https://doi.org/10.1016/j.stem.2018.10.005
iPS-T®のテロメア伸長
テロメアの長さと薬効との相関が報告されている
Nat Rev Cancer | (2008) 8: 299–308 | https://doi.org/10.1038/nrc2355
iPS-T®の増殖能力
疲弊したT細胞は3度目の刺激以降増殖しないのに
対し、
iPS-T®はナイーブT細胞と同等の増殖能を持つ
疲弊したT細胞
免疫チェックポイント因子が
CD8T細胞の受容体に
結合して
腫瘍傷害性を抑制する
↓
がん細胞への攻撃力が低下
若返った再生T細胞
免疫チェックポイント因子が消失し、
腫瘍傷害性が回復する
↓
がん細胞への攻撃力が回復