

(iPS-T®: iPS細胞由来再生T細胞)
がん細胞だけに対する強い攻撃力
T細胞が少ない患者にも治療を提供
腫瘍周辺の免疫抑制環境を突破、
最後の微小残存病変まで取り除く
自家製品の場合、拒絶がなく
安全に大量・反復投与
ターゲット抗原を変えることで
さまざまながん種に適用可能
疲弊したT細胞
iPS化を経た再生T細胞(iPS-T®)
赤: 抗原X特異的再生T細胞
緑: 抗原Xを発現していないがん細胞
(iPS-T®はパトロールするが抗原Xを発現して
いない細胞
を攻撃しない)
赤: 抗原X特異的再生T細胞
緑: 抗原Xを発現しているがん細胞
(iPS-T®はがん細胞を攻撃して細胞死を誘導)
Cell Stem Cell | (2018) 23:1–9 | https://doi.org/10.1016/j.stem.2018.10.005
CD8αβ
十分な抗原のシグナル
CD8αβはTCRとMHC-Iの結合を補助・補強し、
その結果、抗原特異性がしっかりと確保される。
CD8αα
不十分な抗原のシグナル
CD8ααはTCRとMHC-Iの結合を補助・補強せず、
場合によってはTCRのシグナルを阻害する。
Cell Stem Cell | (2018) 23:1–9 | https://doi.org/10.1016/j.stem.2018.10.005
iPS-T®のテロメア伸長
テロメアの長さと薬効との相関が報告されている
Nat Rev Cancer | (2008) 8: 299–308 | https://doi.org/10.1038/nrc2355
iPS-T®の増殖能力
疲弊したT細胞は3度目の刺激以降増殖しないのに
対し、
iPS-T®はナイーブT細胞と同等の増殖能を持つ
疲弊したT細胞
免疫チェックポイント因子が
CD8T細胞の受容体に
結合して
腫瘍傷害性を抑制する
↓
がん細胞への攻撃力が低下
若返った再生T細胞
免疫チェックポイント因子が消失し、
腫瘍傷害性が回復する
↓
がん細胞への攻撃力が回復
NATURE COMMUNICATIONS | (2020) 11:3549 https://doi.org/10.1038/s41467-020-17175-8
ワクチン投与前
ワクチン投与後
(茶色のドットが腫瘍に浸潤したCD8+T細胞)
写真提供:国立がん研究センター
T細胞由来のiPS細胞
若返った再生T細胞(iPS-T®)
(生体内のT細胞と同じような顕著な増幅を見せている:T-Blast)